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2007年7月16日 (月)

初乳の話

ヤギの子供にとって初乳は命綱です。

ヤギや牛は人間と違い胎盤を通して母から子への免疫(抗体)の渡しができません。

母親が今までに罹った病気に対する免疫はすべて初乳を通して受け継がれます。

子ヤギが自分の力で免疫を作るには数ヶ月かかります。もし初乳を十分に飲めていないと、丸腰で戦場に出された感じでしょう。病気や死亡の危険が極めて高くなります。

また初乳は生後時間がたつにつれ急激に吸収が悪くなります。免疫は分子が大きく、吸収するためには腸管に大きな穴が開いていなければならないのですが、いつまでも穴が開いていると、バイ菌も吸収してしまうので穴はすぐにふさがります。24時間以上たつとほとんど免疫は吸収されないようです。

子ヤギが生まれたときは、とにかく初乳を飲んだかどうかの確認が必要です。もし虚弱で飲めない場合は、搾った初乳を胃に直接チューブを突っ込んで無理やり飲まる必要があります。長くても24時間以内できれば12時間以内(早ければ早いほうが◎、明日になったら飲むかもしれない、そのままずるずる→×)。

子ヤギの事故が少しでも減ったらいいですね。

※補足:虚弱子ヤギの場合、生まれてすぐに初乳を飲まないとき、このときに無理に初乳を飲ませても吸収しにくいため、12時間待ってそれでも自分で飲まない場合は、強制投与にしたほうが良いと考えています。

★赤字加筆

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コメント

① 子宮内から大気に触れて生命を維持・活性化するのに必要不可欠な「免疫力」を与える「初乳」は、まさに
生命のエキスなんですね。
② さらに、「胎便」とオシッコの排泄と、「鼻をつくような糞の臭い」が弱くなると、循環機能良しとボクは判断します。
③ 毎日飲む乳量の指標をご存知でしょうか?ザーネンのつがい(5月10日生まれ)は現在2リットルは飲み、普通のエサも親と競いながら食べますので、「離乳」させることにしました。

投稿: 楽農家・大分 | 2007年7月17日 (火) 07:47

① 5月2日シバヤギが産んだ3つ子(メス2とオス1でした)の成育を自然に任せていると、次第に乳量不足と乳の奪い合いの差により、メスの発育が遅れ始めました。
その結果、39日目にメス1匹が死に、ついでもう1匹のメスも栄養失調による下痢が酷くなってきました。
② もはや、自然淘汰に任せなれず、栄養補給の介護を2週間前から始めましたが、下痢が続いてきました。
7月17日、糞が軟便になり、ヤギ乳を飲み始め、また粗飼料を積極的に食べる兆候と、鳴くようになりました。
まだ安心しておられませんが、乳量が少ない場合は、手助けしないと衰弱するという体験は初めてです。
この2年間でのお産経験は、5回ですが。

投稿: 楽農家・大分 | 2007年7月17日 (火) 12:59

哺乳量の指標は1~2Lだそうです。

感染症(ウイルス、細菌、寄生虫)も考えられるのでは?

子ヤギに対して、哺乳中は草よりも濃厚飼料を中心に給与したほうが、胃の発達が早いです。

投稿: T | 2007年7月17日 (火) 21:39

① ヤギ舎に住み着いていたニワトリは、ウィルス・細菌が考えられるという獣医の重言を取り入れ、移しました。それと、石灰散布と湿気、清掃に留意しています。
② どういうわけか、濃厚飼料をほとんど口にしないのですが、赤ちゃんの離乳食ビスケットは食べるので、それで濃厚飼料に馴らしています。
③ 粗飼料は乾草、スーダン、竹・柿の葉、サツマイモのつる、さらに外に出して好きなものを食べさせています。とにかく、糞が下痢から軟便になり、食欲が出てきたのでひとまず安心しているところです。

投稿: 楽農家・大分 | 2007年7月18日 (水) 17:36

昨日ギザミミがまた仔ヤギを産みました。
大きくてとても元気です。

床屋はいつも五匹産むのでどうしても何匹かは虚弱ヤギです。(いままで死んだのはいませんが)
補足の虚弱ヤギの対応、勉強になりました。
ありがとうございました。

投稿: やまざる | 2007年7月19日 (木) 15:09

鳥の巣の下の牛には下痢が多いそうです。また、サルモネラ菌やコクシジウムが入ってしまったら完全な駆除は難しいので獣医さんや地元の家畜保健衛生所に相談して下痢の原因を調べてもらうのも手かもしれません。
(下痢が続くようであれば)

5匹の子ヤギを育て上げ続けるとはすごい母ヤギと飼い主さんですね。

投稿: T | 2007年7月20日 (金) 06:12

5つ子を産むやまざるさんのヤギはザーネンでしょうか?ボクのザーネンなら産後しばらくは5リットル前後のミルクを生産するので、3つ子でも大丈夫でしょうね。
但し、シバヤギは500-300ccなので、2匹が限度だなと今回(3つ子)気付きました。もちろん、乳量は”固体差”があると思うのですが、少なくとも生後1ヶ月は子ヤギの乳の飲み具合などをきちんとチェックしておくべきなんでしょうね。
熊本の業者(100-200頭)のヤギ舎で何度も子山羊が死んでいたのを見ましたが、その意味がやっと分るようになってきました。

投稿: 楽農家・大分 | 2007年7月25日 (水) 21:14

牛のお産のモットーは「監視すれども関与せず」と言っていた人がいました。やはりなんでも観察がポイントなんでしょうね。

投稿: T | 2007年7月25日 (水) 21:59

今朝我が家にきて1週間の赤ちゃんヤギが亡くなりました。3匹産まれたうちの1匹で未熟児で育児放棄にあっていたので家でミルクで育てていました。だんだんしっかりしてきて私の後をチョロチョロ着いて来るのがたたまらなく可愛かったです。夜も甘えて泣くので父がベットで一緒に寝ると朝までグッスリです。昨日も元気に走り回っていてやっと父と寝たと思ったら夜中にグッタリしだして立てなくなりそのまま天国に行ってしまいました。初めての飼育で何がダメだったのかな?と悔やんで悲しくてたまりません。ミルクの量が少なく栄養が足らなかったんでしょうか?

投稿: KEIKO | 2010年4月14日 (水) 19:45

投稿: KEIKO | 2010年4月14日 (水) 19:45

KEIKOさんへ
残念でしたね
以下の点について教えていただけたら原因が推測できるかもしれません
①日齢
②初乳は飲んだか
③一日のミルクの量
④ミルクの種類
⑤鼻水、糞の状態
よろしくお願いします。

投稿: T | 2010年4月14日 (水) 21:45

さっそくのお返事有難うございます。なかなかヤギを飼っている人はいないので色々教えて頂けて有り難いです。
①日齢 生後20日位
②初乳 3匹産まれた中で1番小さく産まれた時も動かなくて母ヤギも舐めもせずほったらかしていたので人の手でお乳を搾り哺乳瓶で初乳をあげたそうです。
③1日のミルクの量は 多分全然足りていなかったと思います 吸いつきが弱く家にきてからも1日で100ミリ位のむのがやっとでした。ハッサクがすきで少し食べていました。
④ミルクの種類は人間用の赤ちゃんミルクを哺乳瓶であげていました
⑤鼻水は見た目にはわかりませんでしたが
いつも湿っていました。便は軟便で1日3回位。粉ミルクだったので軟便はそのせいだとあまり気にしていませんでしたが沢山飲んだ日はすごく下痢をしたので少し減らしていました。
昨日後の2匹を見に行ったのですが体も大きくしっかりしていてお母さんのお乳に吸いついていました。木にも登ったりしてスクスク育っていました。
ヤギを飼ったのは初めてでこんなに可愛いとは思いませんでした。私の後をついて回り姿が見えないと泣き叫び抱くとスウスウ眠ってホントにホントに可愛かった。
もしもミルクの量が足らなくてお腹をすかせて逝ったのだったら悔やまれません。何で亡くなったんだろう・・・そればっかり考えてしまいます。いつか心の整理がついたらまたヤギをかってみたいです 

投稿: KEIKO | 2010年4月15日 (木) 10:22

KEIKOさんへ
初乳は飲み、鼻水・下痢が無いとすれば感染症によるものではないと思います。
哺乳量は体重の25%くらいなので、体重1.5㎏とすれば375mLとなります。
人間用の哺乳ビンだと乳首が短く飲みづらいので指を突っ込みながら飲ませたほうが良いと本に書いていました。
八朔はこの日齢ではほとんど栄養になりません。
このような子ヤギには胃チューブによる強制哺乳法があります。このブログの~技~の所にYouTubeの動画があります。

投稿: T | 2010年4月15日 (木) 22:07

そうですか~
きっとミルクの量がたりなかったんですね・・・
可愛そうな事をしました。お腹をすかせて鳴いていたんですね・・・
今後こんな悲しいことを繰り返さない為にもしっかり勉強します。有難うございました。

投稿: KEIKO | 2010年4月16日 (金) 08:52

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